福祉施設で働いてきた人が福祉業界内で転職を考えるようになるときの理由として典型的なものがいくつかあります。
業界全体として給与水準が低い影響で、少しでも給与を高くしたいと考えて転職先を探すのは代表的な理由です。
また、サービス業の一種である福祉の仕事の性質上、ストレスを抱えながら働いている人も少なくありません。
それが現場での人間関係にトラブルを発生させることにつながり、そのトラブルから逃げ出すために転職を考える人も多いのが実情です。

しかし、実際にはこのような理由で転職している人に比べてよく目立つのが家庭の事情によって転職しているというパターンです。
女性の働き手が多い職場のため、家庭生活を重視しようと考えた結果として同じ職場では働き続けるのが難しいと判断するケースが増えています。
代表的なのは結婚して夫婦生活を始めるときや配偶者の転勤が決まったときです。
職場が遠くなってしまうので通勤時間が問題になり、近場の職場を探して転職しようと考えるのが典型的となっています。

また、妊娠した段階や妊活をしているときに転職をするというのもしばしばあるケースです。
これは出産後にも仕事をしやすいように福利厚生が整っている職場を選ぶという方針のことが多く、育児中の短時間勤務制度が充実していたり、託児施設などを利用しやすかったりする点を重視しています。
このような家庭の事情を考えて、福祉業界内で転職を検討する人は着実に増えているのが現状です。
そのため離職率が高くなる傾向にあります。

福祉業界の離職率が何故高くなっているのか、詳しく説明してあるところを見つけました。
ここ【福祉業界の離職率の原因に迫る！】を読めば何故離職率が高いのか、離職理由などがわかると思います。